MASAOの彩り備忘録

普段の何気ない日常を切り取って、モノクロの毎日に彩りを添えていきます♪

飛信隊「信」と玉鳳隊「王賁」から学ぶスピーチ力

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こんにちは、MASAOです。

「日常に彩りを」をコンセプトに、日々の出来事を綴っていきます 。

 

少し前の記事でも触れましたが、MASAOのマイブームは『キングダム』です。500年間続いた激動の春秋戦国時代を舞台に、その時代を生きた熱き漢(おとこ)たちによる戦争の漫画です。

これから先は単行本53巻の内容に触れていきますので、ネタバレを避けたい人はぜひ単行本53巻を読んでから見て頂きたいと思います。

隊の覚醒のきっかけは隊長の熱き演説より

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今回取り上げるのは、連載しているヤングジャンプでまさしく現在進行形で進んでいる「鄴攻め編」です。秦軍右翼の大将的存在で、王翦軍の第一将である「亜光」が敵に攻め込まれ重傷を負って戦線を離脱します。

そんな中でも善戦する右翼ですが、無謀な戦いによる疲弊と兵糧が底を尽きかけているのもあり、勝負の十二日目の朝の隊員もなんとも煮え切らない表情を浮かべています。

そんな隊員の士気を最高潮まで持っていき、2つの隊が覚醒!

過去最高の強さを生み出すことになったきっかけは各隊長の「檄(げき)」でした。その檄を原作からそのまま引用します。 まずは飛信隊「信」の檄です。

お前達の中にはもう知らねぇ奴もいるかもしんねぇが

この飛信隊は百人隊から始まった

最初っから馮忌っつう将軍首狙う無茶な作戦やらされて

竜川なんかビビって動けなくなっちまった

覚えてるか竜川?

 
そっからも無茶な戦い方繰り返してて

武功あげて隊もでかくなってって

今じゃ五千人隊 羌瘣ンとこも合わせりゃ八千人隊だ

 
だけどまだまだだ

 

俺は天下の大将軍になる男だ

その刻には俺の下には数十万の兵がいる

 

だがその軍勢の中心となるのは…

元となるのはここにいるお前達だ

 

俺はその刻さっきみてぇなことを

数十万の兵達に言いてェんだ

 

朱海平原で戦った八千人隊が奇跡を起こして勝ったって

だから天下の大将軍までつながったって

 

今日は右翼全体を仕切る将も居なくなって

総大将王翦にも無視されて援軍もなく

食い物も尽きかけてて腹は空かしてて

 

だけど飛信隊が奇跡を起こして勝ったって言いてェんだ

 

こんな所で終わってたまるかよ

力を貸してくれ飛信隊


俺は

お前達と一緒に天下の大将軍まで突っ走るんだ

 

こんな所で終わらせるかよ

 

勝つっ

絶対勝つぞ

 

力をっ

力を貸せ飛信隊

 

行くぞてめえらっ 突撃だァっ‼︎

引用:キングダム53巻第579話「十二日目の朝」より

 

続きまして、玉鳳隊「王賁」の檄です。 

後から入った者は知らぬかもしれぬが

この玉鳳は百人から始まった

 

知っての通り

今この戦況にあって本営からの指示も援軍も来ることはない

 

しかも兵糧も尽きかけ

いよいよこの右翼には後がない

 

つまり我々の

玉鳳の力で打開するしか道は無い

 

だがそれこそが本来の玉鳳の本来の姿だ

この隊はこれまで何度も何度も自力で試練を乗り越えてきた

 

この玉鳳は俺の初陣と共に誕生した

俺は…初めから父王翦軍の外にありそこから一度も王翦軍に入っていない

 

俺の戦いは玉鳳と共に始まり今に至る

つまり俺の槍も命もずっとお前達と共にあった

 

俺はそれを本当に誇りに思っている

今の戦況はこれまでで最も厳しいものだ

打開策も見出せぬ程の苦境だ

 

だが勝たねばならぬ

他を頼らずこの玉鳳の力で勝たねばならぬ

 

友よ力を貸してくれ

 

聞け玉鳳

俺は王一族統主を継ぐ者として

秦国随一の大将軍にならねばならぬ

それが俺の道だ

 

この道を阻まんとする敵は…叩き潰す‼︎

どんな敵であろうと叩き潰す‼︎

 

出るぞ玉鳳

我らが道をっ 切り開く‼︎

引用:キングダム53巻第579話「十二日目の朝」より

 
この記事を書いてる今も鳥肌が立ちます。もしこのときに僕が、飛信隊や玉鳳隊の隊員なら士気最大で立ち向かっていくでしょう。

自分が所属してる隊に対して誇りを持って戦うでしょう。キングダムの作中では檄と呼んでいますが、現代スピーチにおいても生かせる部分があるのではないでしょうか。

「信」と「王賁」から学ぶスピーチのポイントとは?

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自分自身のビジョンを発するという事がとても大事だと思います。信だと天下の大将軍、王賁だと秦国随一の大将軍と、全員の前で高らかに宣言しています。

そして、その宿願を成し遂げる為に、必要なものが隊員全員のチカラだとも言っています。自分のビジョンを明確に伝えて、そのビジョンを成し遂げる為には、仲間の存在や力が絶対に必要だと、だからこそ自分事になります。

そして、それがどこまで具体的にイメージ出来るのか。天下の大将軍になって、数十万の兵の前で、八千人隊が奇跡を起こして勝ったというという事は、飛信隊の隊員にとってもとてもよくイメージ出来ると思います。

  • 自分自身のビジョンを語る
  • ワクワクするような具体的なイメージが出来る
  • そのビジョンの達成に必要なものが明確(ここでは隊員の力)

ビジョンに共鳴し、それを達成する為に必要なものが自分自身の存在なのだとしたら、一緒に達成しようという強烈な動機が生まれると思います。

ぜひ、大勢の前でスピーチをする時はぜひ上記をイメージして話したいと思います。

まとめ

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キングダムには本当に熱く格好良い漢がたくさん登場します。読んでいて目頭が熱くなったり、震えたりっていうのがよくあります。真剣に生きている姿は本当に魅力的だと学ばせて頂いております。

今回は「信」と「王賁」の檄からスピーチ力について言及しましたが、もっとも大事なことはスピーチをする人の魅力だと思います。

普段から仕事に人に、真剣に向き合っている人が発する言葉だから、心に突き刺さるモノがあると思います。要するに、その人が皆に愛されているかどうかというのはとても大事です。

どれだけ上記のポイントを意識しても、その人に全く求心力が無ければ人を動かすスピーチとは全くの別物になってしまうと思います。

これを機に、普段の人とのコミュニケーションも見直していきます。