こんにちは、MASAOです。
「日常に彩りを」をコンセプトに、日々の出来事を綴っていきます 。
今回は久しぶりに映画を観た感想の記事を書きます。往年の名作と呼ばれる作品は、非常に強いメッセージ性があり、人の心に残り続けるからこそ名作と呼ばれるんだとこの映画を観て感じました。
生きる価値を教えてくれる名作『素晴らしき哉、人生!』
『素晴らしき哉、人生!』が公開されたのは1946年で、第二次世界大戦が終わった直後の時期です。この時期のアメリカは戦争からの回復という大きな転換期を迎えており、そんな時代の背景を反映した作品です。
この映画は、ジェームズ・スチュワート演じる主人公の「ジョージ・ベイリー」が、人生の意味を見つけようとする旅の話です。
映画は、ジョージが子供のころから始まります。
ジョージは、小さな町ベッドフォード・フォールズで生まれました。彼は少年時代に川で溺れている弟の命を救うという勇敢な行動をとります。 その後、さまざまな経験を経て、ジョージは自分の夢を見据えて大学に行く計画を立てます。
しかし、父の急死により家族経営のビジネスを引き継ぐことにします。そして、彼は自分の夢を諦めて町の人々のために尽力します。自分を必要としている人々を助けて生きていくという道を選択したのです。
経済的な困難に直面した時も、ジョージは家族と町の人々を大切に思い続けます。しかし、ジョージの叔父が銀行に入金するために持っていた大金を紛失した結果、ジョージの会社は破産の危機に陥ります。 自暴自棄になり、家族に冷たく暴力的に当たってしまった彼は、自分が存在しない方が世界のために良いと考え、自分の命を絶つことを決意してしまいます。
こんなとき、天使のクラレンスが彼の前に現れます。自分の価値を見失い、自らの命を絶とうとしているジョージに対して、クラレンスは魔法を使って、ジョージが存在していない世界を創り出します。
ジョージがいない世界はあらゆることが違っていました。
自分が存在する人生がいかに価値のあるものであることを理解します。
ジョージは自分の人生を再評価し、自分がいかに大切な存在であるか認識します。彼は周囲の人々から愛と尊敬を受け取るべき価値のある存在であることを知ります。
この映画の最後のシーンで、ジョージは友人や家族からの愛と支援を受け、人生は素晴らしいと確信します。その時、彼は言います。「素晴らしき哉、人生!」
『素晴らしき哉、人生!』の時代背景とは?
この映画が作られたのは、第二次世界大戦が終わったばかりの1946年です。
その時のアメリカは、戦争から立ち直ろうとしていた時期で、人々は新しい生活を一生懸命に頑張っていました。この作品は、そのような時期に生きていた人々の努力や希望を表しているんです。
この映画は、生きていることの素晴らしさや困難、そして喜びを教えます。
見ている全ての人に「自分自身の力を信じて、人生の困難を乗り越えること」の価値を伝えています。この映画はただ物語が面白いだけではなくて、とても重要なメッセージも伝えています。
人生はたくさんの困難があるけど、それを乗り越えて人を助けたり、自分の夢を追い続けることはとても価値があるということです。
フランク・キャプラ監督の特徴について
『素晴らしき哉、人生!』は、フランク・キャプラ監督の傑作と称される作品の一つです。 キャプラ監督の映画は、アメリカの理想と価値観を深く掘り下げ、その中に存在する希望と人間性を描くことで知られています。そして、 キャプラ監督の特徴的な手法は、この映画でもじっくりと活躍されています。
この映画では、キャプラ監督のリアリズムとロマンチシズムが見事に融合しています。 特に、天使のクラレンスが、主人公であるジョージ・ベイリーに「自分の存在が大切であること」を理解させる劇的な転換点を、非現実的な表現を活用して表現しています。
また、キャプラ監督の作品はしばしば、「一般の人々の力」をテーマにしています。
そのテーマは、個々の人々が何ができるかを示し、それが全体として社会にどのような影響を与えるかを素晴らしく描かれています。
映画『素晴らしき哉、人生!』は、キャプラ監督の強い視覚的なセンスと物語性、人間性を賛美する視点が見事に融合した作品です。その結果として、私たちに人生の本質的な価値を再認識させるきっかけになるような名作です。
これからもたくさんの名作に出会っていきたいと思います。